ワールド工業は今から45年前(1974年)、世界を標榜し、他社に依存せず独自の技術で「世界の市場で大きく羽ばたく」ことを願い設立しました。米国ゼネラルエレクトリック社は設立当初から今に至るまで長きに亘り、弊社の大事なお客様となっています。
32年前(1987年)には、ベルト巻き上げ式高速シートシャッター「ロールウエイ」を独自開発し、製造、販売、設置からメンテナンスまで自社で行ってきました。そこには金型設計から生産設備に至るまで自社の技術にこだわり、どのような製品がマーケットに受け入れられるかを常に考えてきた歴史と経験が凝縮されています。 ロールウエイは丈夫さ、メンテナンスの容易さで販売開始当初からお客様に高いご評価をいただき、信頼されご使用いただいております。その技術と構造に磨きをかけ、今では超大型シャッターや工場内間仕切り用シャッター「まじきりくん」など他社に類を見ない案件も数多く手掛けさせていただくまでに成長しております。
お客様のご要望から生まれた弊社商品に、配水管設置用「シンプルレベルバンド」があります。従来の排水管用レベルバンドの不満な点を弊社の特許技術で安全に使いやすくした商品です。
2014年には、ビル屋上貫通部の通称「ハト小屋」用に、高耐食めっき鋼板を使用したユニット式配管箱「HATbox」も市場投入しました。大手ハウスメーカーにも採用され現在は設計事務所、ゼネコンなどに積極的に営業展開し売上を大きく伸ばしています。
また、発展するアジア市場に製品を投入するべく2008年にはタイ・バンコクに会社を設立し、日本と同様に「ロールウエイ」の製販一貫体制を整えASEAN市場に供給しています。タイ人に経営を任せ現地化を進めるとともに、順調に実績を積み上げ将来のワールド工業グループを担う企業になりつつあります。2020年には、断熱、太陽光発電を取り入れた最新鋭の「省エネ」工場をバンコクに新設しました。
2018年には、我々にとっても大きな転機となった企業買収を成功させます。70年間パイプ加工業を営んできた「甲斐野テックス」を買収し新会社のワールドカイノを設立。その工場には積極的に設備投資し、「省エネ工場」として職場環境を整え、人的な融合も図りました。最新鋭レーザー複合機も導入し、お客様の要望に沿った製品供給体制も整えました。
そして2019年、ワールドカイノを吸収合併し、新生ワールド工業株式会社を発足、ますます技術開発に力を入れる組織に変革し今日に至ります。
当社の経営理念には、「英知と創造力を結集し世界のお客さまに満足いただける価値を提供します」と謳っています。小さいながらも自前の営業を持ち、独自の技術と想像力で浮沈の激しい時代を40有余年乗り切ってまいりました。社会にとって有益な企業であり続けるために、次世代を担う人材の育成と新規事業への投資も積極的に行ってきました。AI(人工知能)、Big Data時代も我々にとっての商機と捉え、将来を見据えた組織に変革しております。
今後もお客様の声に耳を傾け、世界の皆様にとって必要な企業であることを心がけ社員一同邁進して行きたいと思います。皆様のますますのご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。