平成12年5月31日建設省告示第1454号による基準風速40m/秒以下の地方、地表面粗度区分:II,III,IVの区域で建物高さ45m以下の陸屋根スラブ面への設置をお願いします。※詳細な計算例は「設計ガイド」を参照してください。
HATboxは建設省告示第1400号で不燃材料に定められている金属板で本体が構成されています。また、防水パッキンや断熱材は難燃材を使用しています。しかし、HATboxを建築付属設備と考えていますので、耐火性能の審査は受けていません。HATboxを設置する屋根コンクリートスラブ面を主要構造部の防耐火面と考えていますので、配管取り出し穴は、配管取り出し後にロックウールなどの不燃材とモルタルにより完全に埋め戻してください。
製品のシリーズにより対応できる積雪荷重が変わります。
・Q6モデルは積雪の単位荷重=20N/cm/m2で垂直積雪量=90cm以下の区域
・SS1H・SS2H・SS3H・S1・S1H・S2・S2H・S2HJ・S2HW:
(多雪地対応モデル)モデルは積雪の単位荷重=30N/cm/m2以下で垂直積雪量=200cm以下の区域
・HATboxは内面に断熱材を貼り付けて出荷されていますが、激しい結露が予想される場所では、内側に断熱材 を追加してください。
※積雪の単位荷重と垂直積雪量は建築基準法施行令 第86条により特定行政庁が規則で定める数値となります。 設置場所の特定行政庁が定めた値でご確認ください。
ZAM®は日本製鉄株式会社が開発した溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっき鋼板の商品名です。
耐食性に優れ、溶融亜鉛メッキ鋼板に比べ10~20倍、溶融亜鉛-5%アルミニウム合金メッキ鋼板に比べ5~8倍の耐食性を発揮します。
HATboxでは、板厚:1.6mm メッキ付着量:JIS規格K27相当品を使用しています。
めっき層から溶け出したマグネシウムを含む緻密な亜鉛系保護被膜が端面部を覆うことにより、優れた耐食性を発揮します。
標準仕様でHATboxの内面に断熱シート(エアロフレックス3mmを全面貼付けして結露・庫内温度対策としています。完全な結露防止にはなりませんが貼付け前に比べ大幅に結露量が減少しています。また、弊社実験による温度測定結果は下記の通りです。
気温=37.7℃の日向での測定
表面温度:蓋(中央部) =最高63.8℃
庫内温度:庫内コンクリートスラブ上=最高46.6℃
HATbox主材料のZAM®鋼板の熱膨張係数は0.000012mm/℃となります。コンクリートの熱膨張係数0.000010mm/℃とほぼ同等であり、熱膨張で防水層への悪影響は無いと考えています
アスファルトシート防水、シート防水の場合は、入隅、四隅は増し張りを行ってください。出隅はフラットバー等の金物で固定後、シーリングを施して下さい。また、ウレタン防水の場合は、出隅部の補強布は2枚張りになるよう施工してください。
尚、HATbox本体の鋼板接合部はコーキング処理により防水されています。
※詳細は「施工手順ガイド」を参照してください。
100万サイクル振動試験によるコンクリートパネルと台座のズレ量は、試験条件:加振周波数22.3Hz 加速度3G0-P(3mmP-P)のとき最大で0.4mmで問題ありませんでした。
※詳細は「設計ガイド」を参照してください。
施工後2~3カ月(環境条件によって差があります)で表面の光沢は低下しますので、反射による影響はありません。
ホールソー、ニブラカッター、ベビーサンダー等で穴開けが可能です。加工後の切削くず等は錆の原因になりますので、すべて除去して下さい。
オプション加工として、丸穴のみの加工とSUS定着カラー付き加工、角ダクト開口が可能です。 納品予定日の30日前までに事前穴加工の有無をご指定ください。また、納期は加工寸法図承認日より弊社実稼働10 日以上必要となります。加工にはオプション料金が発生します。
台座四隅に使用するレベルアンカーと埋込アンカーは付属品をご利用ください。埋設施工でご利用の場合は、事前に連絡をお願いします。埋設施工向けには台座の一部仕様を変更します。
可能です。
※詳細は「施工手順ガイド」を参照してください。